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イチローも実践する「初動負荷理論」トレーニング

「初動負荷理論」とは、スポーツトレーナーである小山裕史が唱えたトレーニング理論です。1965年生まれながらもいまだ現役プロ野球選手として活躍する、山本昌投手が取り入れていることで有名。あのイチローも専用マシンを購入して使っています。はたしてどんなトレーニング方法なのでしょう?



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イチローも実践する「初動負荷理論」トレーニング


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初動負荷とは自然な負荷を与えること

「初動負荷」とは「実際の運動に近い、自然な負荷を与えること」を意味します。例えば、重いものを持ち上げるとき、一番大きな負荷がかかるのは最初に地面からものが離れる瞬間。こうした「運動の発動時」に負荷のピークが存在することです。

そして、こういった初動時にピークがくる負荷が人間本来の動作であり、その「初動負荷」をトレーニングに導入するのが「初動負荷理論」。このトレーニングによって柔軟性が増して、身体本来の合理的な「動き」が手に入るという考え方に基づいています。

逆の例として、ゴムチューブを利用したトレーニングの場合があります。負荷となる収縮力はチューブの伸びに比例するため、運動の終わりに向けて負荷が増大することになります。この理論ではこういった負荷形態を「終動負荷」と呼んでおり、これが筋肉の硬直を招くこととなり、ひいては「動き」作りの妨げになるとしています。


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瞬発力の向上して関節可動域も拡大

従来のトレーニング方法との相違点としては、無酸素動態からの解除、つまりは動作後の疲労度合いが必要最小限に留められることが1つ。加えて、老廃物の生産が抑制的な点、そしてその老廃物の除去が速やかであることが挙げられます。

具体的なスポーツでの効果としては、瞬発力の向上、加速度の向上、関節可動域の拡大、故障の防止などです。実際のトレーニングとしては、関節などへの負担を考慮したスクワットなどの一般的なトレーニングのほか、専用に設計された機器を用いたマシントレーニングが行われます。

動作初期に加えた負荷の加わる仕事を、動作終盤には惰性によって完了することがポイント。また、反射を促進するためへの負荷の漸減、さらに呼吸のリズムなども考慮します。

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