17kg減を実現した「体重方程式」って何?
「カロリー制限」といえば、何かと満足に食べられないイメージがあります。ところが、そんなことを気にせずにできる画期的なカロリー制限があったのです。1月6日放送『主治医が見つかる診療所』の「名医が実践!楽に簡単にやせる方法」で紹介されていました。
目次
一般的なカロリー制限法は計算が複雑
その画期的なカロリー制限法で多くの成果を挙げているのが、大阪中央病院の乾哲也医師です。じつは乾医師も28年前には「68kg」あった体重を、カロリー制限によって「51kg」と「17kg減」を実現しているのです。
一般的なカロリー制限法では、摂取カロリーの上限を複雑な計算式で算出します。たとえば「女性・50歳・身長155cm・体重63kg」の人が「10kgのダイエット」をしようとすると、1日の摂取カロリーの上限は「1,515kcal」です。
ところが、基礎代謝量は人によって違うため、どうしても個人差が生じてしまいます。その誤差のため、上限カロリーを守っていても摂りすぎになることも…。その結果として効果が出ず、カロリー制限に失敗する人も少なくありません。
そこで、乾医師は「毎日の食事からどれだけ減らすか」でカロリー制限します。カロリーを「足す」やり方ではなく、ふだんの食事から「引く」という真逆の発想。これまでの食事の中から、いくつかを低いカロリーのものに置き換えればよいのです。
体重方程式は体重と体脂肪率で計算
そして、減らすべきカロリーを計算するのが「体重方程式」です。「体重」と「体脂肪率」を測定して下記の計算式に当てはめると、1日に減らすカロリーが計算できます。
【体重方程式】
■女性
(体脂肪率-20)÷60×30×体重
■男性
(体脂肪率-10)÷70×30×体重
たとえば、体脂肪率30%で体重が63kgの女性なら「(30-20)÷60×30×63」となり、1日に減らすカロリーは「315kcal」となります。そして、毎日食べている食事から、1日で315kcal減らせばOKです。
この体重方程式には、ダイエット中とは思えないうれしいボーナスもあります。月に2回くらい、ふだんの食事に比べて「プラス1,000kcal」とったとしても、1日あたりわずか「70kcal」にすぎません。体重方程式によるカロリーは厳しめに設定してあるため、月に1~2回はたくさん食べても大丈夫なのです。
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