目指せ糖質ゼロ！「ハイボールダイエット」
ダイエットのためにお酒を控えようにも、やめられないのが「アルコール」。とくに「ビール好き」にとっては、夕食中の炭酸を欠かすことができません。そこでオススメなのが、ビールをハイボールに替えて糖質を制限する「ハイボールダイエット」です。
目次
ハイボールはビールと同じ度数で糖質ゼロ
この「ハイボールダイエット」は、糖質制限ダイエットの一種。なぜ糖質をコントロールするかといえば、インスリンを過剰に分泌させないようにしたいからです。
糖質を摂取すると血糖値が上がるので、その血糖値を下げるためにインスリンが出ます。インスリンには脂肪の合成を促進させる働きもあるので、なるべく抑えたいわけです。
ハイボールのアルコール度数は、ビールとほぼ同じ6％ほど。また、うれしいことに糖質ゼロで、プリン体もほぼ含みません。そして、ウィスキー自体が蒸留酒であるため、蒸留によって余分な成分はそぎ落とされるので、こちらも糖質やプリン体がほとんどゼロなのです。
ハイボールダイエットで17キロ減量に成功
ちなみに、ビール350mlの糖質量は「約10g」。日本酒1合の「約8g」よりも上を行ってしまいます。この糖質量10gというのは、角砂糖で換算すると「2～3個」にも相当するのです。
単純にビール350ml缶を4本飲むと、角砂糖10個分の糖質にもなることを考えると「ハイボールダイエット」の効果は期待できそうです。その角砂糖10個分を摂取しないことになるのですから、その効果は簡単に想像できます。
実際、経済評論家の山崎元さんも、この「ハイボールダイエット」で体重85キロから17キロの減量に成功したとか。山崎さんの場合は、ウィスキー好きということもあり、自宅ではウィスキー1に対して炭酸水2.5の割合で「ハイボールダイエット」を行っているといいます。
ハイボールダイエットの元は糖尿病食
ハイボールダイエットの元となっているのは「糖尿病食ダイエット」です。読んで字のごとく糖尿病患者のために考えられた「糖尿病食」を食べることで痩せるとういもの。エネルギーが控えめで栄養バランスも考慮された糖尿病食のポイントをいつもの食事に取り入れるダイエット方法です。
そもそも糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンが不足したり、作用しなくなったりする病気。食事などで体内に入ったブドウ糖は、本来ならインスリンによって筋肉細胞などに取り込まれます。それが血液中に残って高血糖状態が続く状態が糖尿病です。
治療せず長期に放置すると、ブドウ糖にさらされた血管がもろくなってしまい、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの合併症を引き起こします。この合併症を引き起こすことを防ぐのが、糖尿病の治療。その一環として「糖尿病食」があるのです。
「糖尿病食」は、血糖値を下げることを目的として考え出された食事であることと、栄養バランスがたいへんよいことが特徴。正しいエネルギー量を、正しいバランスで摂取することを基本としています。このため、適正体重を保つために適正なエネルギー量を設定しますが、食品選びに制限はありません。体はもちろん精神的にも負担が少なく、健康的に減量するのに適しています。
糖尿病食ダイエットはバランス重視
実際に糖尿病食ダイエットはどのようものでしょう？ 基本的には、良質やたんぱく質、ビタミンやミネラル、食物繊維は十分に摂取して、甘いものやアルコールなどは極力させること。そして、規則正しく1日3食、食べること…になります。
とにかく、基本は「正しいエネルギー量を、正しいバランスで摂取する」こと。まずは「正しいエネルギー量」を設定する必要があります。デスクワーク中心の生活であれば「適正体重（kg）×30（kcal）」が1日の適正なエネルギー摂取量となります。
次に「正しいバランス」については、糖質：脂質：たんぱく質が「3：1：1」となることが目安です。1食の中に、主食（炭水化物）、主菜（たんぱく質食品）、副菜（野菜）をそろえる献立を基本とすればよいでしょう。
血糖値の急激な上昇を抑えるためには、朝・昼・夕で三等分を目安に食べることが大切。食事時間は一定の間隔をあけて規則的に摂ること、ゆっくり時間をかけて食べることも大切なポイントです。
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