「やせる」と話題で品薄が続くサバ缶の秘密
7月30日放送の『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』で、サバは「やせるホルモンの分泌を促す食品」であり、ダイエットに効果があると紹介されたため、サバの水煮缶が全国のスーパーで品薄状態が続いています。
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サバのEPAがGLP-1の分泌促進
番組では、サバに含まれる不飽和脂肪酸「EPA」が、食欲抑制効果や糖質の腸吸収を緩める働きを持ち、血糖値を下げる「GLP-1」というホルモンの分泌を促進させると紹介されました。
確かにGLP-1の分泌量が多い人、EPAの摂取量が多い人ほどやせやすい体質だといわれています。日本人は欧米人よりもスリムな人が多く肥満率が低いですが、それはEPAが多く含まれる魚をよく食べていることが一因であるという説もあるほどです。
とはいえ、必ずしもサバ缶でなくても「GLP-1」を増やすことはできます。小腸の下の方の大腸に近い部分に「GLP-1」を分泌する細胞が多く存在しており、その部分まで届く食材を摂取することで「GLP-1」を増やすことがでるのです。
EPAと食物繊維がGLP-1を増やす
その食材の成分が「EPA」と「食物繊維」。これらが「GLP-1」を増やす手助けをし、とくにEPAが有効だとされています。EPAは不飽和脂肪酸の一種で、サバに豊富に含まれています。実際、EPA含有量はサバがトップクラスです。
しかし、マグロやイワシ、ブリ、サンマなど脂ののったほかの青魚にも「EPA」はたくさん含まれています。青魚100gの摂取で1日の必要量が満たされるとされているので、サバ缶にこだわる必要まったくはありません。
ダイエットだからといって、やせるとされる特定の食品ばかりを食べていても根本的な解決にはなりません。「食」は毎日のことでずっと続くものですから、食習慣自体を健康的で太りにくいものへとシフトできるのが理想的です。
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