朝食抜きダイエットの嘘!お腹へりすぎは食べ過ぎのもと?
1週間でも効果が現れる「朝食抜きダイエット」ですが、その効果に疑問符を付ける調査結果が発表されました。朝食を抜いたときは、より高カロリーな食べ物に目が行ってしまい、結果的に朝食を食べたときより多く食べてしまうというのです。
目次
朝食を抜いたときの脳の変化を調査
その調査結果とは、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者が、21人のボランティアを対象に行ったもの。朝食を食べたときと抜いたときの、脳の変化や行動の違いを調査しました。
実験ではボランティアに、サラダやチョコレートなど異なる食べ物の写真を見せたときの脳の変化を調べるというものです。食べ物の写真については脳の変化だけでなく、それぞれにどの程度魅力を感じたか点数を付けてもらいました。
さらにそのあと、それぞれのグループのボランティアには、好きなだけパスタを食べてもらうというオマケ付きです。この実験を、ボランティアが朝食を食べたときと、食べなかったときに2度実施。その違いを明らかにしようというものです。
朝食を抜くと過剰にカロリーを摂取
その結果、朝食を抜いたときは、食べ物の必要性やおいしさを認識する脳の「眼窩前頭皮質」という部分が、高カロリーな食べ物を見ると活発化することが明らかになったのです。なかでも、一番魅力を感じたのはチョコレートだったといいます。
また、実験終了後のパスタについても、朝食を抜いたときは、朝食を食べたときより250kcal分も多く食べたというのです。朝食を抜いたことによる空腹感が、いつも以上のカロリー摂取を促したと考えられます。
つまり、空腹感は無意識のうちに高カロリーな食べ物に反応させてしまう効果があるということ。忙しさのあまり朝食を抜いてばかりいると、思いもよらず体重増…となる可能性があるのです。
朝食抜きダイエットも空腹感を覚える
とはいえ、ダイエットは全般的に空腹感との戦いともいうべきもの。その戦いに勝てるか勝てないかが、ダイエット成功に秘訣です。
また、朝食抜きダイエットを実行していると、お昼前ごろにハンパない空腹感を覚えるのも事実です。この空腹感に耐えられるかどうかが、朝食抜きダイエットの成否の分かれ道になります。
その意味では、空腹感が高カロリーな食べ物を選ばせる可能性を知っておくことは大切なことかもしれません。朝食を抜くだけでなく、そのあとの心理変化も考慮してダイエットに励まなければならないようです。
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