半身浴は逆効果!?温まるなら「ぬるめの全身浴」
やりすぎると逆に危ない健康法が「半身浴」です。身体が芯から温まると思いがちですが、むしろ身体が冷えてしまうのだとか!? 温めるという意味では、半身浴には医学的な根拠はまったくありません。9月12日放送『教訓のススメ』の「やりすぎると逆に危ない健康法」で紹介されていました。
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半身浴は逆に身体が冷えてしまう
身体を温めるというのは、いいかえれば血液の循環をよくすることです。全身浴の場合、水圧が全体にかかることでと血管が圧迫されて、心臓に戻る血液が増えることになります。
すると、心臓から出て行く血液も増えるので、全身が効率よく温まられるのです。とはいえ心臓の弱い人にとっては、心臓に負担がかかるため全身浴はあまりオススメできません。
一方で半身浴をすると、胸元や肩が冷えてしまうことがあります。意味がないどころか、逆に身体が冷えてしまうというわけです。
また、半身浴は汗をよくかいてよいのでは…と思いがちですが、汗をかくということは水分が奪われて冷えるということ。心臓の弱い人以外にとっては、半身浴はまったく意味がありません。
ぬるめのお湯に全身浴で30分がイイ
飲んだ翌日などにアルコールを抜くために半身浴をするという人もいるでしょう。これも意味がありません。肝臓で代謝されない限り、アルコールは抜けないからです。
それでは、どのような入浴法が健康にはよいのでしょう? それはぬるめのお風呂につかることです。38~39度のお湯に、全身浴で30分ほど入るとリラックスできます。
お風呂というと40度以上の熱いお湯に入る人が多いですが、40度以下のお湯に入ると自律神経は副交感神経が優位になります。このため、身体がお休みモードになるのです。
なお、冷え性の人は朝にシャワーを浴びるのは要注意。余計に身体が冷えてしまうからです。