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長引く頭痛の原因を絞り込んでいく治し方とは

日本人の2大頭痛が緊張型頭痛と偏頭痛。慢性頭痛の割合で見ると56.3%が緊張型頭痛で、21.1%が偏頭痛、22.5%がその他という内訳です。ただし頭痛の原因は1つとは限りません。いつまでたっても治らない長引く頭痛には、2大頭痛の影にまったく別の頭痛が隠れている可能性があるのです。9月2日放送『みんなの家庭の医学』の「頭痛の本当の原因SP」で紹介されていました。



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長引く頭痛の原因を絞り込んでいく治し方とは


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緊張型頭痛と偏頭痛が2大頭痛

頭痛といえば一般的なのが、肩や首のコリとともに頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」です。そして、おもに頭の片側が脈打つようにズキンズキンと痛み吐き気がすることもある「偏頭痛」。この2つが日本人に多い2大頭痛といえます。

しかし、頭痛は原因が1つだけとは限りません。2つ以上の頭痛が共存していることも少なくないのです。

なんといっても頭痛の種類は多種多様。お酒を飲むとおきる頭痛から咳や運動をしただけでおきる頭痛、さらには飛行機に乗るとおきる飛行機頭痛まで…。国際頭痛学会の最新の分類によれば、頭痛の種類は約350にも上ります。

頭痛の種類が違えば、治療法あるいは対処法も異なります。間違った治療法を続けてもよくはなりません。いつまでたっても治らない長引く頭痛には、2大頭痛の影にまったく別の頭痛が隠れている可能性があるのです。


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問診や圧痛点からベースの頭痛を特定

そんな長引く頭痛の原因を探し出すスペシャリストが埼玉県国際頭痛センターの坂井文彦先生。「慢性頭痛の診療ガイドライン」や国際頭痛分類日本語版の編さんに携わり、350もの頭痛の1つ1つに精通。これまでに10万人もの慢性頭痛に悩む患者を救ってきました。

坂井先生の治療の一例を紹介しましょう。まずは問診や触診によって、ベースとなる頭痛を解明します。じつは慢性頭痛患者の多くには筋肉の異常なしこりなど痛みを発する圧痛点と呼ばれるポイントができていることがあり、そこを押すと痛みを感じるのです。

緊張型頭痛や偏頭痛など、おもな頭痛ではそれぞれに痛むポイントが違います。緊張型頭痛には肩から首にかけての範囲内に、硬くゴリゴリしたしこりがあることが多いとか。群発頭痛ではまゆ毛のあたりが痛むことが多いといいます。

なお、群発頭痛は詳しい原因はわかっていませんが、目の奥の血管が拡張することで三叉神経を刺激。強烈な痛みの発作が1~2時間続いて目が充血。涙か止まらなくなることもある頭痛です。


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治療して残った頭痛の原因を解明する

それに加えて使用するのが「頭痛ダイアリー」です。坂井先生が自ら開発したこのダイアリーこそ、数ある頭痛を特定する上で欠かせない武器といえます。

患者自身が、頭痛が「午前・午後・夜」のいつおきたのか、その痛みの程度は3段階でどれくらいなのかを記入。その下に痛み方や服用した薬の頭文字を記入するようになっています。これを毎日つけることで頭痛の実態を客観的に把握でき、治療効果も確認できるというわけです。

そして、ベースの頭痛を改善できたら、残った頭痛の原因を解明していきます。約350ある頭痛から本当の原因を絞り込んでいくのです。場合によっては頭痛ダイアリーを丹念に読み返すことで、その原因が判明することがあるといいます。

■9月2日放送『みんなの家庭の医学』
【頭痛の本当の原因SP】
長引く頭痛の本当の原因をチェックする方法
偏頭痛で飲み続けた薬が原因で新たな頭痛を発症

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