目の病気が判明!将来見えなくなる危険度チェック
目の水晶体がにごってものがかすんだりぼやけて見える白内障は、放っておくと危険な目の病気。悪化して失明してしまう患者もいます。ほかにも緑内障や網膜はく離でも失明してしまう人が少なくありません。そこで目の病気を一刻も早く発見するための「危険度チェック」を紹介しましょう。6月27日放送『教訓のススメ』の「危ない病気からケチ度までSP」で紹介されていました。
目次
目の病気を早く発見する危険度チェック
【目の病気を早く発見する危険度チェック】
- 濃紺の靴下が黒く見える
- 花粉症である
- 夜中のどが渇いて水をよく飲む
- 片目を閉じたときの視野が45度以下
「紺の靴下が黒く見える」という人は白内障の可能性があります。白内障は、水晶体がにごってしまう目の病気。黄色がかった色からだんだんオレンジ色がかかった視界となってしまうのです。このため、オレンジの補色に当たる青系統の色が吸収されて、紺色と識別できずに黒く見えるのです。
「花粉症である」ことは「網膜はく離」になる可能性があります。これは目を強くこすってしまうため。目はむき出しの臓器といわれるほど外傷に弱い部位です。網膜はく離は最終的には失明につながる目の病気ですから、早期発見・手術することが重要です。
「夜中のどが渇いて水をよく飲む」のは、糖尿病の可能性があります。そして、日本の失明原因の第2位が糖尿病網膜症という目の病気です。
まだまだある目の病気を早期発見する方法
「片目を閉じたときの視野が45度以下」というのは、左目を閉じた状態で、右手を真横から前方に移動させてどこで視界に入るかと、同様に左でやったときにどこで視界に入るかを測定。その両手の開きの角度を測ってください。
これが45度以下の場合、視野がどんどん欠けていく「緑内障」の恐れがあります。この緑内障、日本の失明原因の第1位なのです。
この目の病気がなかなか発見されないのは、両目を使ってものを見るため。視野が欠けていることを反対の目で補ってしまうからです。末期になるまで気づかないことが多いといいます。
できれば左右だけでなく、上下も同様に測ってみましょう。そして、視界が45度以下の場合は早めに病院で検査を受けてください。
目の病気が緑内障のときの治療法
目の病気がいざ「緑内障」と診断された場合、どのような治療が施されるのでしょう? また、予防方法というのはあるのでしょうか? じつは、治療法自体は目薬を処方されるだけ。眼球の中は水分で満たされていますが、この水分が増えると外に向かって押す力が増えて眼圧が上昇。盲点のくぼみを圧迫すると「緑内障」となるわけです。
そこで、目薬によって眼球に流れ込む水分を抑えたり、眼球の水分の排水を促したりするわけです。これによって眼圧が下がることで「緑内障」が進行するのを防ぎます。
目薬をしっかりと使い続けることで、進行を遅らせることができるのです。さらには、医療の進歩でいまや「緑内障」で失明することがない時代になっています。
「緑内障」の予防方法はあるのでしょうか? なかなか決定的なものはありませんが、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は眼圧下降に効果的だとか。ただし、短時間しか効かないため、長期間の予防というわけにはいきません。
目の病気があっても自覚で違ってくる
「緑内障」は40歳以上の人がかかりやすい目の病気。近視の人も要注意です。このため、40歳以上で近視の人は、5年に1回の検査で早期発見を心がけるようにしましょう。
実際に緑内障になってしまった人は、欠損した視野をうまくカバーするしかありません。視野欠損の場所を把握して、そういった場所には食器を置かないとか、大勢で机を囲む際には端に座ることで欠損していない視野で人やものを見るなど。見えていないことを自覚して、それを気にしていれば大丈夫ということです。
自分の視野欠損がどこにあるか自覚すると、たとえば道を歩くときに首を振ってよく見ることで、うっかりミスを減らすことが可能です。たとえ目の病気であっても、自覚ができれば暮らし方も違ってくるというわけです。
■6月27日放送『教訓のススメ』
【危ない病気からケチ度までSP】
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