突然死の危険!歯磨きで血が出るとヤバイ理由
歯磨きで血が出る状態を放っておくと突然死のリスクが上がります。そこから侵入した歯周病菌が心臓に流れ着いて、その血管に炎症をおこすからです。この炎症が原因でおこる突然死が心筋梗塞。しかも歯茎からの出血を止めるだけでは、突然死のリスクを減らすことはできません。それではさっそく、歯磨きの出血による突然死メカニズムと、その予防方法を見ていきましょう。
目次
心臓に漂着した菌が血管に炎症をおこす
「歯周病」とは、口の中の歯周病菌が増殖して歯茎が炎症をおこす病気。とくに痛みなどの症状がないため、気がつかないうちに悪化するのが特徴です。歯周病菌は何百という種類がいますが、その多くは問題ありません。
じつは、その一部が血管壁に取り付いて炎症をおこすのです。血管の中に進入した菌は全身を巡って最終的には心臓に漂着します。そこで、血管の壁に張り付いてしまうのです。
すると、血管の壁に炎症が発生。この炎症がいたるところでおこり、次第に血管の壁が分厚くなる動脈硬化が進んでしまいます。こうして、心筋梗塞のリスクは大きく跳ね上がるというわけ。突然死のリスクも跳ね上がります。
菌の侵入は歯茎の出血だけではなかった
それでは菌は、いつどうやって血管に侵入するのでしょうか? それは歯磨きで出血したときです。歯周病になると、歯茎は歯磨きなどの刺激でも出血しやすい状態となります。そして、出血するとそこの血管から菌がどんどん侵入してしまうのです。
しかも、出血に気づいてやさしく歯磨きするようになっただけでは、突然死のリスクを下げることはできません。じつはもう1つ、菌の侵入のチャンスがあるのです。
それは食事をしているときです。歯周病が進行すると、歯茎の表面の組織が壊れ、いわば内側の毛細血管がむき出しの状態に…。さらに、血管の壁自体にも大きな隙間ができてしまいます。そんな状態でものを噛むと、振動で菌が拡散してしまい、一部が血管の隙間に入り込んでしまうのです。
予防法は歯をクリーニングして炎症を減らす
事実、菌は2割の人が「歯磨き」で、2割から5割の人が「食事」で血管内に侵入しているという調査結果が報告されています。
突然死を避けるために菌を血管の中に入れないようにするには、その住みかをなくすのが一番。歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のあいだは、酸素が嫌いな歯周病菌の格好の住みかとなります。このポケットを浅くすればよいわけです。
そのためには、歯をクリーニングして炎症を減らすしかありません。とはいえ自分でやるのはなかなか難しいもの。半年に1回は歯科医を受診して、口腔ケアをしてもらうことが大切なのです。
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