タイプ判別不能の痛みは「偏頭痛」と考える
ふだんから「偏頭痛」に悩んでいるものまねタレントの福田彩乃さんにはオリジナルの頭痛対策があるとか。そのほか、タレントさん独自に編み出した偏頭痛がいろいろあります。はたして、それらの対処法は本当に効果があるのでしょうか? 11月17日放送『駆け込みドクター!』の「頭痛の悩みを解決SP」で紹介されていました。
福田彩乃さんのオリジナル対処法の1つめは、頭が痛くなったら頭を下げて血液を頭に流すようにすることです。しかし、これは医学的には逆効果。頭に血が上ったら、血管が広がるのでもっとひどくなってしまいます。
もう1つは、片側だけに偏頭痛が出たときは、その側面を壁に当てて、反対側の手でグッと押し付けるというものです。こちらは、よくなる可能性のある対処法とか。こめかみあたりには大きな血管があって、そこが拡張しているわけです。これを圧迫することで、血管が収縮する可能性もあります。オードリー若林さんは、きつめの帽子を被ったりしているようです。
サバンナ八木さんの対処法は、銭湯やマッサージで体を温めるというものです。しかし、これはダメ。お風呂に入って温めると、血管が拡張して余計に悪くなってしまいます。
痛くないときにお風呂に入って緊張を解きほぐすのはよいことですが、痛みが始まったらお風呂に入ってはいけません。お風呂ではなくシャワーで済ませるのがベターでしょう。むしろ、冷やしたほうが血管が収縮して、頭痛が収まっていきます。保冷材などで冷やすと効果的です。
頭痛の対処法で気をつけなければならないのは、緊張型頭痛は「温める」のに対して、偏頭痛は「冷やす」という正反対の対応をしなければならないこと。自分のタイプに合わせた対処法をしなければ、逆効果になりかねません。
なかには、緊張型頭痛と偏頭痛の複合タイプの人もいます。その場合は、どちらの頭痛が出ているかを見極めて、それにあった対処をすることが必要です。
もし迷った場合は、偏頭痛に合わせて行動したほうが無難です。というのも、つらさでいえば偏頭痛のほうがつらい頭痛。偏頭痛に間違って緊張型頭痛の対処をすると余計に悪くなって追い込んでしまうことになるからです。迷ったときは偏頭痛の対処をするのが正解です。