使い捨てカイロは体を温める「ツボ」に貼る
体を温めるアイテムの定番「使い捨てカイロ」ですが、賢く使えば効果も倍増します。カイロを貼ると温まりやすいツボのほか、やってはいけない使い方など、知ってトクする使い捨てカイロの裏ワザを紹介しましょう。
体が冷えて使い捨てカイロを使うとき、なんとなく腰や背中に貼る人が多いのではないでしょうか? じつは貼るときに意識するとよいツボが2つあります。おへそから指2本分下にある「気海(きかい)」と、首の後ろの骨が出ている部分のすぐ下にある「大椎(だいつい)」です。実際にカイロを「気海」に貼ってみると、おなかだけでなく首から背中にかけても温かくなった気がするはず。すぐにでも活用したいテクニックです。
さすがに「大椎」にカイロを貼ると、衣服からはみ出てしまいます。そんなときは、マフラーやスカーフに貼って使うにするのがコツ。マフラーやスカーフの位置を調整して、「大椎」に当たるようにするわけです。ほかにも、太ももを温めたいときにひざかけの内側に貼って「即席コタツ」にしたり、座布団に貼ってお尻を温めたり…とさまざまなアイデアもあります。
つま先や足首は、とくに冷えを感じやすい部位。そんなときに活躍するのが、靴下に貼るタイプや靴に中敷きとして入れるカイロです。これらを使うときは、袋の注意書きに必ず目を通すようにしなければなりません。
カイロの発熱には、空気中の酸素が必要。靴の中は空気が入りにくいため、身体に貼るタイプとは違う設計になっているのです。衣服に貼ると空気を取り込みすぎて、熱くなりすぎるケースも…。スリッパやサンダルで使ったり、つま先用のものが土踏まずにずれたりしただけでも、急激に熱くなることがあるので要注意です。
「寒いのは通勤中だけだから、使うのはもったいない」というときには、発熱をいったん抑える方法があります。途中まで使ったカイロをジッパー付きの袋に入れ、空気に触れにくくするのです。再び使うときは、袋から出すだけ。開封後ほどの温度にはなりにくく、貼るタイプの粘着力は落ちるものの、その日のうちなら温かさは感じられるでしょう。
また、カイロといえば「もむ」イメージがありますが、これは原料が混ざっていなかった昔のカイロの話。いまは袋から出すだけで温かくなるので、もむ必要はありません。