口にしゃもじがはまる!?「セネストパチー」
「口が乾く」「ネバネバする」「噛み合わせが悪い」といった口の中の違和感を訴えて、何十件も歯医者さんを転々。最終的に精神科にたどり着くという「セネストパチー」という病気があるとか。10月23日放送『ホンマでっか!?TV』の「知っておきたい病気の裏表SP」で紹介されていました。
とくに原因がないにもかかわらず、口腔内に違和感がある病気「セネストパチー」とはどんなものなのでしょう? 医者からはとくに異常がないと診断されても、本人は何か違和感があると訴えることが多いとか。口にしゃもじがはまっている感じ…と説明する人も多いようです。なかには、虫が口の中を這いずり回っていると表現する人も…。
「セネストパチー」は、体感異常・体感障害ともいわれ、神経生理学的に考えにくい身体の感覚の幻覚のことです。自律神経失調症の不定愁訴のように身体のあちこちには発症せず、いつも同じ部位に痛みや違和感が生じます。口腔内の違和感がもっとも多く、ついで陰部・肛門周辺・首や足など。ピリピリ感、チクチク感など症状はさまざまです。
口の場合は「口腔内異常感症」という病名が付いていて、実際には何もないにもかかわらず、口の中に奇妙な異常を感じるものです。なかには、虫がいないのをわかっていながら「虫が取れましたよ」と説明して治療する場合もあります。
とはいえ、口の中の異常は「鉄分不足」や「ビタミンB12不足」「亜鉛不足」によっても引き起こされます。これらの栄養分の不足で、口の中の違和感を感じることもあるのです。すなわち、精神的セネストパチーでなく、微量元素の不足が原因のこともあるので注意しましょう。
■10月23日放送『ホンマでっか!?TV』
【知っておきたい病気の裏表SP】
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