コラーゲンを食べても翌朝に効果は出ない
コラーゲンの多い食事をすると肌がツルツルになった経験はありませんか? じつはこれ、大きな勘違いなのです。8月20日放送の『カスペ!』では「間違いだらけの健康ジョーシキ」を特集していました。
成人女性3,570人に雑誌などで気になる健康に関するキーワードをアンケートしたところ、第3位が「腰痛・肩こり」、第2位が「ダイエット」、そして第1位がシミ・シワなどの「美肌」となっています。
そんな「美肌」について、M’sクリニック南麻布院長の美容皮膚科医・伊藤まゆさんが提唱する新ジョーシキは「コラーゲンを食べても翌朝肌はツルツルになりません!」です。
番組では、柴田理恵さん、大場久美子さん、春香クリスティーンさんの3人が実験に挑戦。さっそく参鶏湯を食べて、コラーゲンを摂取します。この参鶏湯は100gあたりコラーゲンが2,000mg。冷ましただけで固まるほどです。
そして翌日、3人がスッピンになってお肌を測定。コラーゲンが増えているかを調べるために使用するのは「ダーマラボ」という装置。肌の表皮の下の真皮層というところに「コラーゲン繊維」というものがあり、この密度が高いとお肌がツルツルということになります。
今回計測するのは、皮膚が薄く変化しやすい「目元」、ダメージを受けやすい「ほほ」、皮膚が厚く乾燥しやすい「口元」の3箇所です。柴田さんを測定すると、目元が食べる前と翌日で「57→58」と変化。とはいえ、この数値では誤差の範囲です。口元とほほにいたっては、それぞれ「33→33」「37→37」と前の日とまったく変わっていません。
大場さんの測定は、目元の数値は「62→59」と逆にダウン。しかし、これも誤差の範囲です。口元とほほは「36→36」「40→40」と、前の日とまったく同じ数値でした。クリスティーンさんも目元が「62→64」と誤差の範囲、口元とほほも「34→36」「60→60」と誤差の範囲内。つまり、コラーゲンを食べても、翌日お肌はツルツルにならないのです。
とはいえ、3人とも自分の肌ツルツルしていることは実感。その感覚と数値に食い違いがあるようです。じつは、コラーゲンを多く含む食べ物というのは味があまりありません。たとえばフカヒレ自体は味はありませんが、スープでおいしいと感じます。
これは味を付けるために、かなり塩分が強いものになっていることが多いのです。そして、塩分が多い食事をすると翌日、体がむくみます。これがツルツル感の感覚になっているのです。
■8月20日放送『カスペ!』
【間違いだらけの健康ジョーシキ】
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コラーゲンが肌をツルツルにするメカニズム
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