職務質問は古い自転車に乗っていると遭遇しやすい
交番勤務の警察官は人口を元に配置されるため、都会になるほど街中で警察官に会う確率は上がります。とはいえ、普通に歩いているだけで警察官から声をかけられる「職務質問」を受けることはあまりありません。しかし、なかには職務質問を受けやすいシチュエーションがあって、その1つが古い自転車に乗っているケースなのです。
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職務質問は窃盗犯を検挙するチャンス
日本で働く警察官のほとんどが、街中に設置されている交番勤務を一度は経験します。これは、交番勤務には担当エリアの巡回パトロール(警ら)、110番通報への対応など、警察官の基本となる業務が詰まっているため、新人警察官は交番で経験を積まされるためです。
街中を徒歩や自転車で巡回している警察官は、多くが交番勤務。そして、巡回中に街行く人に声をかける「職務質問」は警察官の重要な仕事ですが、職務質問に遭遇しやすいのが古めの自転車に乗っている人だったりします。
そして、古めの自転車が職務質問で狙われやすいのは、警察官が検挙実績を上げやすいためです。実は、交番勤務の警察官にも年に数件といわれる検挙数のノルマがあります。交番勤務で検挙するには、現行犯を見つけるといった方法もありますが、職務質問で盗難自転車を発見して窃盗犯として検挙した方が確率が高いというわけです。
職務質問でチェックされる防犯登録
自転車に乗っていて警察官の職務質問を受けた際、まっ先にチェックされるのが防犯登録シールです。意外と知られていませんが、自転車には罰則がないものの「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合推進に関する法律」という法律で、防犯登録が義務付けられています。
防犯登録が行われた自転車については、各都道府県警がそのデータを保存・管理し、万が一自転車が盗難に遭った場合は、警察に盗難届を出すことで発見されしだい持ち主へ通知が行われる仕組み。この仕組みを利用して、交番勤務の警察官は職務質問で窃盗犯を検挙しようとしているわけです。
ところが、多くの都道府県警では自転車の防犯登録に有効期限があり、期限切れの自転車では防犯登録が機能しなくなります。このことを知っている自転車泥棒は、わざと古い自転車を盗むことで、防犯登録の期限切れを狙うのです。
また、防犯登録が古いかどうかは防犯登録シールに書かれた登録番号からも推定可能で、登録番号が若いほど期限切れの確率がアップします。なお、自転車の防犯登録が有効期限切れとなった場合、再度新規登録を行うというのがルール。東京都の場合、自転車の防犯登録の有効期限は10年で、登録料は660円です。
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