ビタミンEを食品だけで摂るのは至難の業!!
ビタミンCと並んで、すぐれた抗酸化作用があるとして知られるのがビタミンEです。植物油やナッツ類、緑黄色野菜などの食品に多く含まれます。体内では作ることができないため、食事やサプリメントで摂らなければなりません。ただし、ビタミンEを食品だけで摂るのは至難の業です。
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ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぐ
水溶性のビタミンCとは異なり、ビタミンEは脂溶性。脂質でできた細胞膜に入ることができます。そして、そこで酸化を促す物質を消去するのです。
細胞膜が酸化することで人間の体は老化して、さまざまな病気にもなります。ビタミンEはそんな細胞膜の酸化によっておこる、さまざまな害を防ぐことができるのです。
ビタミンEの抗酸化作用でとくに注目されているのが、動脈硬化の予防と改善効果でしょう。細胞膜をはじめとする体内の脂質が酸化すると、過酸化脂質という物質ができます。
この過酸化脂質が動脈を硬化させて、心筋梗塞や脳卒中の原因になる物質だからです。また過酸化脂質は、血行障害をおこすことで肩こりや頭痛、冷え性などの要因にもなります。
ビタミンEを食品で摂るのは至難の業
ビタミンEは酸化を促す物質を消去して、こうした弊害をもたらす過酸化資質の発生をストップ。幅広いアンチエイジング効果をもたらすことから「若返りビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンEの摂取量の目安は成人男性で1日あたり7~9mg、成人女性で7~8mgです。ただし、この量ではアンチエイジング効果をもたらすには不十分。老化を防ぐのなら、1日に100mgは摂っておきたいところでしょう。
ビタミンEを100mgというと、植物油で大さじ30杯、アーモンドなら200粒以上になります。これだけの量を食品だけで摂るのは至難の業なので、サプリメントを活用するのがオススメです。