βカロテンは炒め物にすると吸収率が上がる
にんじんに含まれることで知られるβカロテンは、じつは体内で二度おいしい成分。必要に応じてビタミンAに変わる性質があるうえに、血液中に貯蔵されながらも強い抗酸化作用を発揮することがわかったのです。そんなβカロテンは脂溶性。炒め物にすると吸収率が上がります。
目次
βカロテンの強い抗酸化作用
カロテノイドとは、ファイトケミカルの仲間。植物を中心とした生物に存在している「黄・赤・橙」などの天然色素成分の総称です。すぐれた抗酸化作用を持っており、その効果はビタミンEの数十倍といわれています。
そんなカロテノイドの中でも代表的な存在がβカロテン。にんじんやほうれん草に豊富な色素成分で、体内に入ると必要に応じてビタミンAに変わる性質を持っています。
βカロテンは、以前は体内でビタミンAに変換されなければ役立たないと考えられてきました。しかし現在では、βカロテンそのものに抗酸化作用があることが判明。ビタミンAのストックとして血液中に貯蔵されながら、強い抗酸化作用を発揮することがわかったのです。
βカロテンは油と一緒に摂る
βカロテンを摂取するなら、にんじんやほうれん草、春菊や小松菜、ブロッコリーやピーマンなどの緑黄色野菜を食べるようにしましょう。βカロテン以外のさまざまなカロテノイドやビタミン類が含まれていて、相乗効果で健康作用が高まります。
このため、βカロテンをサプリメントでとるときにも、複数のカロテノイドやビタミン類と一緒に摂ると効果的です。
なお、βカロテンをはじめとするカロテノイドは脂溶性です。炒め物にしたり、オイル分の入ったドレッシングをかけるなど、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。