運動中のドリンク「果糖ぶどう糖液糖」はNG
運動中の栄養補給にスポーツドリンクを飲む人も多いはず。しかし、製品によっては効率よくエネルギーを補給できないものがあります。そのキーワードとなるのが「ブドウ糖」と「果糖」。そして、運動中のドリンクは「果糖ぶどう糖液糖」と書かれたものを選んではいけません。
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ブドウ糖は体を動かすエネルギー
血液内のブドウ糖濃度は血糖値と呼ばれ、糖尿病の診断基準として利用されています。このブドウ糖こそが私たちの体を動かすためのエネルギー源となるものです。
ご飯やパンなどの炭水化物も、消化・分解されたのちにブドウ糖に変化。血糖になって体のエネルギーとして供給されます。ただし、その消化・分解されてブドウ糖に変わるまでに2～3時間ほどがかかるのです。
一方、スポーツドリンクに含まれているのはブドウ糖そのもの。すぐに吸収されてエネルギーとして利用できます。このため、運動中の栄養補給に効果があるわけです。
ここでもう1つ、スポーツドリンクに含まれる糖類に果糖があります。果糖は甘味がとても強く、甘味料として利用されるものです。そして、果糖は体内でブドウ糖に変換される割合がごく少量。果糖を吸収しても血糖値はあまり上がりません。
果糖ぶどう糖液糖はブドウ糖が少ない
それでは、スポーツドリンクに含まれているブドウ糖と果糖の量はどう調べればよいのでしょう？ じつは原材料名を見ればわかります。
【果糖の割合の見方】
- ぶどう糖果糖液糖 果糖が50％未満
- 果糖ぶどう糖液糖 果糖50％以上90％未満
- 高果糖液糖 果糖が90％以上
これらの名称はブドウ糖と果糖の割合を示すもの。似たような名称が並んでしまって少しわかりにくいですが、果糖という文字がどこに入っているかに注目すればよくわかります。果糖の割合が多いと、名称の一番最初に果糖が付くのです。
そして、運動中はすぐにエネルギーになるブドウ糖の割合が高いドリンクが最適。果糖が多い「果糖ぶどう糖液糖」や「高果糖液糖」は選んではいけ
