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鼻毛を抜く涙は必ず抜いた側の目から出る件

鼻毛を抜くと涙が出ますが、必ず抜いた側の目から出ることをご存じですか? これは涙腺にかかわる神経節が左右に分かれて配置されていることに起因する現象。しかし、鼻毛を抜くと場合によっては死に至る危険もあります。鼻毛と涙の関係について詳しく見ていきましょう。



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鼻毛を抜く涙は必ず抜いた側の目から出る件


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鼻毛を抜くこと原因で死に至る!?

涙腺に分泌にかかわる神経節が左右に配置されていて、その神経節と鼻が近い位置にあるため。このため、鼻毛を抜くという局所的な刺激が同じ側の神経節だけに伝わり、それが涙腺に伝わって片目だけ涙が出るのです。

とはいえ衛生学的観点からは、鼻毛を抜くことは奨励されません。鼻の穴は、外部からのほこりや粘膜からの分泌物が常に滞留する場所。気温も高く湿気も多いので、細菌が繁殖しやすいからです。むやみに鼻毛を抜くと毛穴に雑菌が入り込み、化膿する危険があります。

しかも鼻毛を抜く刺激が神経節に伝わることでわかるとおり、鼻毛は脳や神経に近い場所。炎症が化膿して脳に影響が及んで死亡する場合もあるので要注意。これは「めんちょう」が原因で死んでしまうのと同じ原理です。


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鼻周辺は脳へ続く血管がたくさん

めんちょうとは、鼻の頭など顔にできるできものです。細菌に感染して大きく化膿してしまうとことをいいます。

鼻の周辺は、脳へ続く細い血管がたくさん張り巡らされています。そこに菌が侵入すると、血管を通って脳の中まで到達してしまう恐れがあるのです。脳まで菌が到達してしまうと脳炎や脳髄炎を発症。最悪の場合、死に至ることがあるのです。

江戸時代には人気歌舞伎役者がめんちょうで命を落としたことが知られています。事実、昭和の初期ごろまでは、じつはめんちょうは死亡率の高い病気でした。ただし、現代では抗生物質の普及によって、めんちょうで死に至ることはありません。


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鼻毛を抜くと機能低下につながる

鼻毛を抜くと、呼吸器のフィルターとしての機能低下にもつながります。抜くよりも短く切ることがオススメです。

鼻呼吸をすると、空気中の病原菌などを吸い込んでも、鼻粘膜の表面にある鼻毛や粘液などがそれを捕捉。また、鼻から吸い込んだ空気は鼻の中を通ることで温かく湿った状態で肺へ送られます。

すなわち、鼻毛はいわば加湿機能付きの空気清浄機の重要なパーツ。フィルターのようなものです。肺やのどを外部から保護するためにも、むやみに鼻毛を抜くのはよくないでしょう。

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