天丼てんやの「ごはん」の糖質解説

糖質制限中でも天丼てんやのメニューを楽しみたい方へ。ごはんの糖質含有量とその他の栄養価について詳細に解説します。

ごはんに含まれる糖質とエネルギー

天丼てんやのごはんには、1食あたり約77.9gの糖質が含まれています。これは一般的な成人の1日の糖質摂取目安（約130g）の約59.9%に相当します。カロリーは328kcalで、このうちの多くが糖質から来ています。特に天丼のご飯部分が主な糖質源となっています。糖質制限中の方は、この点に注意が必要です。 ごはんのGI値（グリセミック指数）は高レベル（推定GI値：約70）と考えられます。GI値とは食品に含まれる糖質が血糖値を上昇させる速度を示す指標で、値が高いほど血糖値の上昇が急激になります。白米や天ぷらの衣に使用される小麦粉は比較的GI値が高い食材です。

ごはんの総合的な栄養評価

ごはんは糖質77.9gに加え、タンパク質5.3g、脂質0.6gを含んでいます。特にタンパク質は海老などの具材から、良質な脂質は天ぷら油から摂取できます。食塩相当量は0.0gとなっており、塩分摂取に気を付けたい方は注意が必要です。栄養バランスとしては炭水化物がやや多めですが、具材に含まれるビタミンやミネラルも摂取できる点が特徴です。 タンパク質と脂質は糖質に比べて消化に時間がかかるため、ごはんに含まれるタンパク質と脂質は、糖質による血糖値の急上昇を緩和する効果があります。特に食物繊維を多く含む野菜の天ぷらを組み合わせることで、さらに血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。

ごはん摂取による血糖値への影響タイムライン

ごはんを食べ始めた直後は、血糖値は通常の空腹時レベル（約80〜100mg/dL）です。摂取後15〜30分になると、ごはんに含まれる精製炭水化物（白米や天ぷらの衣の小麦粉）の消化が始まり、血糖値が急速に上昇し始めます。摂取後30〜45分では、血糖値は急上昇を続け、ピークに近づきます。この時点で血糖値は食前より50〜70mg/dL以上高くなることも珍しくありません。摂取後45〜60分になると、血糖値はピークに達し、通常180〜200mg/dL程度まで上昇することがあります。この急激な上昇に対応するため、膵臓からは大量のインスリンが分泌されます。摂取後1〜2時間では、高インスリン状態により、血糖値は急速に低下し始めます。このタイミングで空腹感や疲労感を感じる方もいます。摂取後2〜3時間では、血糖値は食前のレベルに戻りますが、インスリンの過剰反応により、一時的に食前値よりも低くなる「リバウンド低血糖」が生じることもあります。これが食後の眠気や集中力低下の原因となることがあります。