有効成分である酸化エチレンの微生物に対する滅菌作用は、酵素系核酸のalkylationによるもので、核酸のcarboxyl基、amino基、sulfhydryl基、hydroxyl基などと反応して微生物を不活性化又は死滅させると一般的に考えられている。
効能・効果
病院でのベッド、衣料、プラスチック、ゴム製品の器具類、注射器、アンプル、外科及び眼科領域で利用される器械類の殺菌
用法・用量
殺菌処理には主として専用殺菌装置が用いられ、その標準処理操作は下記操作順序による。
(1)殺菌ガス充填容器を導管により殺菌装置に連結する。
(2)温水循環ポンプを起動してチャンバー外套に温水を循環しチャンバー内を温度50℃に保つ。
(3)チャンバー内が温度50℃に達したならばチャンバー内に殺菌しようとする物品を収納する。
(4)チャンバー内の空気を排出するために真空ポンプを起動しチャンバー内を真空86.7kPaGにする。
(5)ガス注入弁を開き、圧力98kPaGに達するまでチャンバー内に殺菌ガスを送入する。
(6)−1ノンバクト−E:チャンバー内を温度50℃、圧力98kPaGで3〜4時間保持し、殺菌処理を行う。
(6)−2ノンバクトE−20、E−30:チャンバー内を温度50℃、圧力98kPaGで16時間保持し、殺菌処理を行う。
(7)殺菌処理が終われば排気弁を開き、チャンバー内のガスを0kPaG(大気圧)になるまで放出する。
(8)チャンバー内に残留するガスを放出するため真空ポンプを起動しチャンバー内を真空86.7kPaGにする。
(9)空気注入弁を開きチャンバー内に空気を送入し、チャンバー内圧力を0kPaG(大気圧)にする。
(10)ノンバクトE−20、E−30:チャンバー内にガスがなくなるまで前記(8)、(9)の操作を反復し、チャンバー内の残留ガスがないことを確認した後、殺菌された物品を取り出す。
(11)ノンバクトE−20、E−30:この操作によって殺菌された物品は一定時間放置し、酸化エチレンの残留がないことを確認した後、使用しなければならない。
(1)殺菌ガス充填容器を導管により殺菌装置に連結する。
(2)温水循環ポンプを起動してチャンバー外套に温水を循環しチャンバー内を温度50℃に保つ。
(3)チャンバー内が温度50℃に達したならばチャンバー内に殺菌しようとする物品を収納する。
(4)チャンバー内の空気を排出するために真空ポンプを起動しチャンバー内を真空86.7kPaGにする。
(5)ガス注入弁を開き、圧力98kPaGに達するまでチャンバー内に殺菌ガスを送入する。
(6)−1ノンバクト−E:チャンバー内を温度50℃、圧力98kPaGで3〜4時間保持し、殺菌処理を行う。
(6)−2ノンバクトE−20、E−30:チャンバー内を温度50℃、圧力98kPaGで16時間保持し、殺菌処理を行う。
(7)殺菌処理が終われば排気弁を開き、チャンバー内のガスを0kPaG(大気圧)になるまで放出する。
(8)チャンバー内に残留するガスを放出するため真空ポンプを起動しチャンバー内を真空86.7kPaGにする。
(9)空気注入弁を開きチャンバー内に空気を送入し、チャンバー内圧力を0kPaG(大気圧)にする。
(10)ノンバクトE−20、E−30:チャンバー内にガスがなくなるまで前記(8)、(9)の操作を反復し、チャンバー内の残留ガスがないことを確認した後、殺菌された物品を取り出す。
(11)ノンバクトE−20、E−30:この操作によって殺菌された物品は一定時間放置し、酸化エチレンの残留がないことを確認した後、使用しなければならない。
成分分量
酸化エチレン: 30%
二酸化炭素: 70%
二酸化炭素: 70%
使用上の注意
重要な基本的な注意
(1)ポリ塩化ビニール製で放射線滅菌した物については、本品による再滅菌をしない。
(2)被滅菌物中の残留酸化エチレンによる障害を避けるため、滅菌終了後はエアレーション等によりガス置換を十分に行う。
(3)酸化エチレンの吸入あるいは曝露により頭痛、吐き気、呼吸困難、チアノーゼ、肺浮腫などの急性障害及び体重減少、強い疲労感、筋力低下などの慢性障害を起こすことがあるので注意する。
(4)蒸気や乾熱滅菌法が出来ない物に限ってガス滅菌法を使用する。
その他の注意
(1)急性毒性
高濃度の酸化エチレンは粘膜を刺激し、中枢神経系の機能を低下させる。また急性中毒の遅発症状としては吐き気、下痢、肺浮腫、麻ひ、けいれん等を起こし、死に至ることもある。
(2)慢性毒性
1)10ppm,33ppm及び100ppmの酸化エチレンをFischer344系ラットに吸入させ、骨髄細胞の染色体異常の誘発と酸化エチレンの慢性毒性作用を検査し、奇形学的作用は認められなかったが、100ppmの濃度で1腹当りの胎仔数の減少と妊娠期間の延長に統計学的有意性が認められたとの報告がある。
2)Hogstedtらは733人の酸化エチレンの曝露を受けた人の疫学調査を行った結果、広範囲で断続的な低濃度の酸化エチレン曝露により悪性腫瘍になる危険が増えていると警告している。
(3)突然変異誘発性
1)種々の原核細胞(バクテリア)系や真核細胞(動物や高等植物)系による結果は、酸化エチレンが突然変異を起こすことを示している。
2)マウスの骨髄細胞や精巣細胞の染色体の突然変異を誘発することを示した報告がなされている。
(4)発がん性
酸化エチレンは人に対する発がん性について、以下のような評価を受けている。
・日本産業衛生学会・・・・・・・・・・・・・・・第1群(人に対して発がん性のある物質)
・IARC(国際ガン研究機関)・・・・・・・・・グループ1(人に対して発がん性がある物質)
(1)ポリ塩化ビニール製で放射線滅菌した物については、本品による再滅菌をしない。
(2)被滅菌物中の残留酸化エチレンによる障害を避けるため、滅菌終了後はエアレーション等によりガス置換を十分に行う。
(3)酸化エチレンの吸入あるいは曝露により頭痛、吐き気、呼吸困難、チアノーゼ、肺浮腫などの急性障害及び体重減少、強い疲労感、筋力低下などの慢性障害を起こすことがあるので注意する。
(4)蒸気や乾熱滅菌法が出来ない物に限ってガス滅菌法を使用する。
その他の注意
(1)急性毒性
高濃度の酸化エチレンは粘膜を刺激し、中枢神経系の機能を低下させる。また急性中毒の遅発症状としては吐き気、下痢、肺浮腫、麻ひ、けいれん等を起こし、死に至ることもある。
(2)慢性毒性
1)10ppm,33ppm及び100ppmの酸化エチレンをFischer344系ラットに吸入させ、骨髄細胞の染色体異常の誘発と酸化エチレンの慢性毒性作用を検査し、奇形学的作用は認められなかったが、100ppmの濃度で1腹当りの胎仔数の減少と妊娠期間の延長に統計学的有意性が認められたとの報告がある。
2)Hogstedtらは733人の酸化エチレンの曝露を受けた人の疫学調査を行った結果、広範囲で断続的な低濃度の酸化エチレン曝露により悪性腫瘍になる危険が増えていると警告している。
(3)突然変異誘発性
1)種々の原核細胞(バクテリア)系や真核細胞(動物や高等植物)系による結果は、酸化エチレンが突然変異を起こすことを示している。
2)マウスの骨髄細胞や精巣細胞の染色体の突然変異を誘発することを示した報告がなされている。
(4)発がん性
酸化エチレンは人に対する発がん性について、以下のような評価を受けている。
・日本産業衛生学会・・・・・・・・・・・・・・・第1群(人に対して発がん性のある物質)
・IARC(国際ガン研究機関)・・・・・・・・・グループ1(人に対して発がん性がある物質)